こんにちは。前撮りなど結婚写真の撮影スタジオ・サロンを検索できる情報サイト「Photorait」のエンジニアリングマネージャーをしている武田(@takedajs)です。

これまで会社でリモートワークを経験したことがなかったのですが、今年の3月下旬ごろ会社全体でリモートワークになり、もう少しで9ヶ月が経ちます。弊社では、一日に出社できる人数の上限を決め、出社 or リモートを各自選べる運用を行ってます。私の場合は、数回だけ出社したのみであとは自宅で働いてます。

エンジニアとしてリモートワークは前からやってみたかったことの一つでしたが、いざ自分がやってみることで初めて知れたことがありました。

今回は、エンジニアリングマネージャーの立場からリモートワークの「良い点」、「課題点」、「マネジメント」について思ったことを書きました。

リモートワークの良い点

1. 会議室をおさえる必要がない

マネージャー業務をしていく上で、様々なポジションの人達とMTGすることが多く、一日の半分以上がMTGの時もあります。
MTGを設定する頻度も多く、会議室が空いてる時間を探すことに時間がかかり、少しストレスを感じていました。
社内的にもリモートワークの方が多くなり、私も自宅にいるため会議室をおさえる必要がなくなり、MTG設定にかかる時間が大幅に削減されました。これに関しては、同じく喜んでるマネージャーの方も多いはずです。

2. 緊急対応も全く同じ環境で対応できる

自宅にPCを持ち帰り、帰宅後や休日に緊急対応を行うことがあったのですが、自宅とオフィスの環境が若干違うため、色々とスムーズにいかないことがありました。
今では、環境の違いがないので、以前に比べてスムーズに対応できています。

3. メンバーのモチベーションが上がる

開発者にとって、静かな環境で開発をした方がパフォーマンスが上がるので、リモートワークを選択できるのは、チームにとっても本人にとってもメリットがあります。
私と同じくリモートワークをしてみたいと考えてたメンバーは以前から一定以上いたため、当たり前ですが、そういったメンバーのモチベーションは上がっているなと感じてます。

リモートワークの課題点

1. 一体感を作りづらい

チームの高い目標を達成するためには、チームで一体感を作り、高い熱量を持って取り組むことが大切です。
リモート環境でも一体感を作ることはできますが、やはり直接会った時の方が、強い一体感を作りやすいです。
ただ、リモート環境にあった一体感を作る取り組みを行うことで、この課題は取り除けるのではないかと思います。

同じチームのメンバーが、一体感を作る取り組みを紹介した記事を書いてくれてます。

インハウスエンジニアだからこその楽しさ | Wedding Park CREATORS Blog

2. 一度も会ったことがない人がいる

出社している時は、他部署で入社された方に直接合う機会があるので名前と顔が一致していたのですが、最近入社された方に関して言うとまだ会ったことがない方もいらっしゃるので、なかなか名前と顔が一致しない方がいます。
マネージャーとして他部署の方と連携することも多いので、より他部署の情報をキャッチアップしていく必要があるなと感じます。

3. 勤務時間の管理

オフィスではカードキーをドアにかざすことで自動的に勤怠時間を管理できていましたが、リモートワークでは「業務開始と終了のメール」と「勤怠管理ツール」で勤務時間を管理しています。
自動ではなく個人の責任の元に手動で対応してもらうので、対応を徹底してもらうためにマネージャーが細かくチェックする必要があり、その分が負担になっています。

リモートワークのマネジメント

リモートワークのマネジメントには、「メンバーの状況をキャッチアップ」と「繋がりを実感できる場所作り」をより積極的に行う必要があると思いました。それぞれに対して実施して効果があるものを共有します。

【メンバーの状況をキャッチアップ】

1. 毎日の日報確認

弊社では業務終了のタイミングで全社員が入ってるメーリングリストに日報を送る文化があります。
日報のフォーマットは決まっておらず、今日やったこと、思ったこと、感謝したいこと、などみなそれぞれ自由に書いてます。
チームメンバーはもちろん、他部署の方の日報も可能な限り毎日見るようにしているのですが、書いてる内容や文章量から、「なるほど、〜の実装方法に今悩んでるのか〜」や「あれ?今日の日報の文章いつもと少し違うな〜、なにかあったのかな〜」などキャッチアップできるので、リモートワークになってより日報文化の良さを実感しました。

2. 他マネージャーと情報共有

これまで同じ部署のマネージャーとは週1回のMTGでメンバーの情報共有を行っていましたが、メンバーの状況のキャッチアップがしづらくなったので、現在は週3回のMTGで情報共有を行うようにしています。
リモートワークが開始になった4月からの数ヶ月間は毎日MTGを実施していました。
他マネージャーから自分のチームのメンバーについてのことを聞いたりなど、かなり密に情報の共有を行っているので、マネージャー同士の一体感はリモートワーク前と比べても強くなりました。

3. 週1の1on1実施

1on1はリモートワークになる前から実施していますが、毎日会っていた時は少しの変化が気づきやすかったのですが、リモートワークになってから気づきにくくなっているので、1on1でのコミュニケーションの重要度が増しています。

【繋がりを実感できる場所作り】

1. TSUNAGIBA(つなぎば)施策実施

周りに誰もいない中で家でもくもくと働いてるのがツライというメンバーの声があり、毎日部署内のマネージャーがZoom部屋を作成(30分~1時間)し、メンバーは好きに入って
もくもく or 雑談しながら業務して良い、TSUNAGIBAという施策を実施しました。

TSUNAGIBA

平均的に毎回3~6人くらい集まってくれたので、一定の効果はあったのかなと思います。
ただ、誰もこない時もあるので、その時は1人Zoomで寂しく働いてました笑

2. 全体朝会、開発朝会、開発夕会実施

前から実施していましたが、リモートワークになってからも部署全体の朝会とチームの開発朝会と夕会をそれぞれ10分ずつ実施してます。
朝会は業務モードへ切り替えるのに効果的ですし、朝にみんなの表情を見れると今日も一日頑張るか!という気持ちにもなると思います。
一日ずっとMTGがない日もあるメンバーもいるので、10分と短いですが繋がりを実感するためにも大事な時間です。

3. 定期的にリアルで集まる

フォトレイトチームではリモートワークになってから、感染予防対策を行いつつ1度だけ全メンバーオフィスに集まりました。
最近別部署から移動してきたメンバーも複数人いたため、同じチームになってから一度も会ったことがないメンバーも多かったのと、より一体感を作るために一度集まってみるかという話になりました。
当日は、フォトレイトの未来について熱く話し合ったり、各メンバーのことがより分かるコンテンツなどもあり、リアルに会うメリットを改めて実感しました。今後も定期的に集まりたいという声もあったため、定期的に実施を検討しています。

最後に

エンジニアリングマネージャーの立場からリモートワークについて思ったことを書いてみました。
リモートでのマネジメントに関しては、上手くいったこともありますが、まだ上手くできていないことも多くあります。
私と同じくリモートでのマネジメントで悩んでいるマネージャーも多くいらっしゃると思うので、この記事が少しでも何かのご参考になれましたら嬉しいです。

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