こんにちは。前撮りなど結婚写真の撮影スタジオ・サロンを検索できる情報サイト「Photorait」のエンジニアリングマネージャーをしている武田(@takedajs)です。
前回書いた記事では、エンジニアリングマネージャーの立場からリモートワークの「良い点」、「課題点」、「マネジメント」について書いて書きました。
エンジニアリングマネージャーが9ヶ月リモートワークして思ったこと | Wedding Park CREATORS Blog
今回は、リモートワークで働くエンジニアの悩みを解決する施策を実施しましたので紹介します。
リモートワークでの悩み
設計を考えたりコードを書いている時は、固まった時間集中して対応した方が効率が良いので、一部のエンジニアからはリモートワークの方が生産性が上がるという声を聞きます。
一方、以下のような悩みの声も聞きます。
・ ちょっとした質問や相談をしにくいので、設計やサイトの仕様について一人で悩む時間が増えた
・ 自分や他の人が気になっている技術やテックニュースなどを話し合いたい
このような悩みを解決するためにチームのエンジニアと話し合い、一部のエンジニア対象で実験的に施策を実施してみました。
実施した施策の内容
FridayBashという名前の雑談会を実施しました。
FridayBashとは
・ Zoomをつなぎながら雑談する会
・ 毎週金曜日午後の業務中に1時間で実施
・ エンジニア4人とデザイナー1人の5人で実施
・ 話す内容は技術系の話であれば何でもOK (テックニュース、気になってる技術、サイト仕様、設計etc)
・ 基本業務をしながら参加を推奨 (開発などで忙しい人も参加してほしいため)
・ 金曜日なので、「今週もお疲れさまでした!」で締める
お酒を飲みながらLT会などを行うことをビアバッシュ(BeerBash)と言いますが、業務中に実施するのでさすがにお酒は飲めないので、BeerのところをFridayに変えた名前をつけました笑
2ヶ月ほど実施したのですが、以下のようなトークテーマで盛り上がりました。
・ オススメの技術系ポッドキャストの紹介
・ 気になってるテックニュース
・ 最近読んで良かった本や雑誌の紹介
・ みんなが考えてるエンジニアのキャリア
・ パフォーマンスが悪い箇所の改善方法を教えてほしい
・ コードレビューを出すときのMRのファイル数について
・ 最高のツールを見つけたので紹介したい
etc
改めて話したテーマをまとめてみたのですが、こう見ると色々なことを話してますね笑
特に、「コードレビューを出すときのMRのファイル数」は色々な意見が出たので良い時間でした。
実施した感想
良い点
【技術の話に特化して雑談できる】
職種関係ないメンバーが集まって雑談する機会は多くあるのですが、そういった場では技術の話はなかなかできません。
エンジニア同士で話す何気ない技術の雑談が、開発の生産性向上や業務のモチベーションアップに繋がるなと改めて実感しました。
【業務をしながら参加できる】
業務中に行うこういった施策は、開発業務が忙しくて参加できなくなることがあります。
そのため、FridayBashでは業務しながら参加を推奨しており、その結果メンバーの出席率も高かったです。
【参加人数がちょうど良い】
エンジニアとデザイナーの合わせて5人で実施したのですが、話さない人が出ることもなく、テーマに対して全員が満遍なく発言できていたと思います。
多すぎると発言しない人が出たり、逆に少なすぎると会話が止まってしまうことがあると思うので、4~5人くらいで行うのが良さそうです。
懸念点
【話すテーマの枯渇】
始めて2ヶ月なので、今の所は毎回話すテーマがたくさんありました。
僕の方でテーマを多く用意したり、他メンバーからも積極的にテーマを募集することで、色々な話ができました。
ただ、今後続けていく上で話すテーマがなくなる可能性があるので、その時になったら対策を検討します。
最後に
リモートワークで働くエンジニアの悩みを解決する施策についてご紹介しました。
一部のエンジニアが集まって実験的に実施したFridayBashですが、今後は少し内容を変えて会社の全エンジニア対象で実施することになりました。
今後も課題に対してまずスモールスタートで始めてみて、良い結果が出たら横展開するなどのトライアンドエラーを繰り返して、やりがいのあるエンジニア組織を作っていこうと思います。