こんにちは。新卒2年目エンジニアのダテです。

今年も4月半ば〜7月にかけて新卒エンジニア研修を実施しました。

今年は、新卒研修の定義〜内容を考え直すリニューアルプロジェクトを行いました。

今回はその研修リニューアルプロジェクトの裏側をPMを努めた自分からお話したいと思います!

目次

  1. 研修の目的を再定義
  2. 目的や基礎知識の細分化
  3. 昨年までの研修と細分化した目的の比較
  4. 変更点の紹介
  5. まとめ

研修の目的を再定義

研修内容をリニューアルするにあたり、最初に行ったのが研修での目的を再定義することです。

昨年までは「新卒エンジニアの即戦力化」を目的に研修が行われていました。

今回も、「即戦力化」という点は引き続き研修の目的として考えていました。

ただ、新卒がどのような状態になっていれば「即戦力」なのかがフワッとしていたので、「即戦力」の状態をプロジェクトメンバーで話し合い、決まった内容を研修の目的として再定義しました。

再定義した研修の目的は下記の2つになります。

  • エンジニアとしての基礎知識を獲得できていること
  • 配属先チームにて、開発工数3人日程度の案件に対して不安なくチャレンジができる状態

研修の目的のうち、案件に対する不安は技術に対する不安と通ずる要素が大きいため、今回の研修リニューアルでは「エンジニアとしての基礎知識を獲得すること」に注力していくことに決めました。

目的や基礎知識の細分化

続いて行ったのが、上記で定めた研修目的の細分化です。

研修の目的として定めた「エンジニアとしての基礎知識」のままでは抽象的だったため、研修内容を考えられる粒度まで「基礎知識の細分化」を行いました。

細分化は「ここまで知っていれば案件に取り組める」という軸で、弊社で利用している各言語、プロダクトを運営していく上で必要な知識(セキュリティ、パフォーマンス等)それぞれで行いました。

細分化の作業は、プロジェクトメンバーに加えて、各技術において専門的な知識を持っているエンジニアにもヒアリングを行ったりしながら総力戦で進めていきました。

以下は細分化を進めている時の表の一部です。

基礎知識の細分化

各技術の基礎知識を細分化したことで、それまでふわっとしていた研修のゴールイメージがぐっと具体的になりました。

また、個人的にも細分化したものをすべて理解できているか?と当時の自分を振り返る機会にもなりましたのでプロジェクト的にも、個人的にもとても重要な時間だったと思います。

昨年までの研修と細分化した内容の比較

細分化作業を終えたのち、具体的に研修内容を考えていくフェーズに入っていきました。

今回の研修リニューアルは昨年までの良い点を残しつつ、変えたほうが良さそうな部分を重点的に変える方針で進めていきました。

理由としては、上記の細分化作業をする中で、「ここらへんは昨年までの研修でしっかりと教えてもらっていたな」というシーンが多く見られたので、全てを変えるよりも良いところは残しつつ変えるべきところを変えたほうが良い効果が期待できると考えたからです。

昨年までの各エンジニア研修の内容と細分化した内容を一つ一つ照らし合わせて、「変えた方が良さそうなところ」「昨年までの研修でも十分だけど、変えたらもっと良くなりそうなところ」を洗い出し、プロジェクトメンバーでどのような研修内容にすればよいかを話し合っていきました。

変更点の紹介

今回は上記の比較のもと、大きく変更したものを2つ紹介したいと思います!

1つ目はオンライン教材の利用です。

今回、PHP(Laravel), Go言語, MySQLといった弊社で利用している言語の研修でオンライン教材のドットインストールを利用しました。

ドットインストールは数多くの言語をサポートしており、基本的な言語知識に関するレッスンに加えて、webサービスを開発できるレッスンも用意されています。

ドットインストールを採用した理由も、弊社で利用している各言語のレッスンが体系的に用意されていたからです。

加えて、各レッスンの最初に開発環境のセットアップについて丁寧に説明されている点も採用した理由になります。

開発環境のセットアップについては、毎年時間を取られることが多く研修担当者からも「苦労した」という声が上がっていたので、学習の質を担保しつつ、担当者の負担を軽減することができるのは大きなメリットがあると考えました。

2つ目の変更点はチーム開発の前倒しです。

昨年までチーム開発研修前に行っていたWedding Parkサイトの改善提案を行う研修をなくしました。Wedding Parkは15年以上運営している大規模サイトのため、小さな変更でも影響範囲が大きくなります。
そうすると、期間や技術などの問題で改善提案が小規模になってしまうことがしばしばありました。
そこで、チーム開発研修を前倒しして、学んだ言語の基本を最大限活用して自由に開発を行うことで、学びの質の最大化を図りました。

チーム開発研修の全社向けのプレゼン会では、全社から拍手喝采をもらうほどのアウトプットをしてくれました!

チーム開発での学びについて新卒が執筆してくれる記事も公開してます!

まとめ

今回は、今年の研修をどのように作ったのかの過程の話をしました。

研修リニューアルプロジェクトの過程で一番良かったと感じているのは「基礎知識の細分化」の過程です。

細分化したことで今年の研修を考える上で昨年と比較がしやすくなったのはもちろんですが、細分化した基礎知識は来年以降の研修を変えるとなった時にも使える定義ができたと思いますし、若手エンジニアが自分の技術を見直す軸にもなったと思います。

ただ、技術はどんどん進歩していくので都度更新しながら、弊社における「基礎知識」を定義し続けられればと思います!

 

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