初めまして。入社6ヶ月目の新卒デザイナーぴろせです。
今回は先日開催された「WP HACK DAY」の第6回でチームで取り組んだ内容のレポートをしようと思います。
ウエディングパークの日報文化や社内の雰囲気や当日の雰囲気、新卒デザイナーが先輩エンジニアに混ざって感じた等身大の想いが伝わったら嬉しいです。
また、GmailとSlackを連携するにあたりSlack APIやLambda, Gmail APIなどを活用したので、ユーザーのアクションをトリガーとしてメールのデータを取得したいと思っている方の参考にもなればと思います。
目次
1.WP HACK DAYと取り上げた課題
2.成果物
3.当日の様子
4.最後に
1.WP HACK DAYと取り上げた課題
WP HACK DAYは、ウエディングパークのエンジニア・デザイナーの技術力向上と一体感醸成のための1dayハッカソンです。
今回実施した第6回目では「ビジョン実現につながるもの」をテーマに4人1チームのチーム開発形式で実施しました!
(弊社のビジョン=「21世紀を代表するブライダル会社を創る」)
詳しいルールなどは別途発信しているWP HACK DAY 第6回の記事をご覧ください。
取り上げた課題
ビジョン達成に向けて常に走り続けているウエディングパークは、確実に日々成長していますが、社員一人ひとりが成長を実感しながら進むことができているのかはわかりません。
3ヶ月毎に振り返り面談がありますが、より高い山を目指していくためにもっと長い目で過去を振り返って自分の成長や現在地を把握することが重要だと思います。
そこで、私たちのチームでは日報に目をつけました。
ウエディングパークには日報文化があり、毎日社員がその日にあったことを日報で振り返り、Gmailで全社員に発信しています。
ただの業務振り返りではなくそこから自分が学んだこと・今後の宣言を記述して、それが毎日社員間で読まれていて「昨日の日報アツかったね」「その話、日報にも書いてたよね」なんて会話が当たり前のようにされており、ウエディングパークにとっては日報は社内のコミュニケーションツールの1つなのです。
毎日送信している日報は、過去を振り返るにはぴったりです。
しかし、過去を振り返るには手間が多くハードルが高いです。もっと、気楽に振り返ることができればきっかけを提供するだけで日報を使って過去の自分を振り返ることができるはずと考えました。
設定したゴール
社内での連絡はSlackを使っているので、Slack内で日報を振り返るきっかけを与えられる仕組みを作ることをゴールに、HACK DAYではプロトタイプを作成しました。
↓ 課題・戦略・戦術のまとめ
※Collaさんとは…Slackに導入できるアプリ↗︎
2.成果物
HACK DAYを経て出来上がったものはこちらです。(るっくばっ君とやりとりをしながら進んでいくので順を追ってご説明します。)
①Slack内で「るっくばっ君」というアプリから「過去の日報を見ないか」という趣旨のメッセージが送られてきます。
②下部にある緑の「ちょうだい!」ボタンを押すと該当者の数年前の日報をランダムで表示してくれます。(一番最後のURLにアクセスするとGmailにとんで日報への返信を見ることができます。)
③その後間髪入れずにるっくばっ君からコメントがきます。
るっくばっ君のコンセプト
今回、登録されたある程度性格を作ったアプリから一定期間で「過去の日報見てみない?」と提案される形式にしました。
デフォルトの「Slack bot」という名前で送信しても問題はないのですが、それだとなんだか愛着が湧かず面白みもありません。
「いかに振り返ってみようかな」と思ってもらうかが重要なので、キャラクター性のあるアカウント名と名前を採用しました。
まず、名前は「るっくばっ君」。
HACK DAYまでの準備期間メンバーから「look back nippo!」というワードがでて、「るっくばっ君」可愛いじゃんとあっさり決まりました。
また、るっくばっ君のアイコンは鳩にしました。
鳩は伝書鳩や鳩時計のイメージがあり、「ある一定の期間を経てメッセージを届けてくれる」というコンセプトにぴったりだと感じたからです。
さらに、るっくばっ君からメッセージが送られてきた時に「ちょうだい!!」ボタンを押してもらうためにUXライティングに挑戦しました。
↓押してもらう前の呼びかけセリフ(4パターン)
↓日報送信後のセリフ(4パターン)
UXライティングにおいては、下記の4点を意識しました。
・短く簡潔にする(多くても5行)
→長すぎると読む気がなくなってしまうため
・視認性を高める(定期的に改行)
→ダラダラと1文を続けるとPC画面だと読みにくいため
・一貫性を保ち過剰な敬語にしない
→鳩というコンセプトに対しての一貫性と言葉遣いで親近感を感じてもらう
・ポジティブな表現にする
→朝に送られる設定だったので、少しでも気持ちが前向きになる表現を選択
3.当日の様子
当日は1日(約7時間)の間でプロトタイプが完成できるようにメンバー全員で手を動かしました。
HACK DAYの中でそれぞれが技術挑戦することは必須になりますのでメンバー4人全員が今までやったことがない領域にチャレンジしました。
↓チームメンバーの挑戦領域
この1日で成果物で記述したるっくばっ君の仕組みを作り上げましたが、仕組みを図解したものがこちらです。
Lambdaで定期的にSlack apiを使ってるっくばっ君として社員にメッセージを送信します。「ちょうだい!!」ボタンが押されたらLambda・Gmail APIを介して該当社員の過去の日報データを参照、そのデータを再びるっくばっ君として送信します。
プロトタイプ作成にあたり、社員はSlackで送信されることを想定せず日々日報の送信を送っているので、Slackで送信するにあたっての整形やデータの取得、認証まわり、いかにこのサービスを使いたいと思わせるかの工夫がメンバーにとっての壁になりました。
メンバーそれぞれの苦戦ポイントはこちら↓
4.最後に
今回、私は新卒として・チーム内唯一のデザイナーとして参加しました。
HACK DAYは技術挑戦を目的に行われておりますが、日々業務がある中で「新しい技術に挑戦してみよう」という機会がなかなかないのでとても良い取り組みだと感じました。
また、エンジニアの先輩に囲まれて参加したのだから、もっとエンジニアの領域に挑戦してみればよかったと悔いが残ります。
もちろんデザイナーとしてやったことがなかった技術領域に挑戦できた良い機会はありましたが、周りの環境を存分に活かした動きがもっとできたように思うので、次回はぜひまだ触ったことのないJSやコードに触れてみたいと思います。