こんにちは。ウエディングパーク新卒2年目エンジニアの永井(@__south__373)です。
今年のエンジニア新卒研修を担当させていただいたので、ウエディングパークの新卒研修ではどんなことをしているのか、どうやって進めたのかについて書きたいと思います。
エンジニア研修の概要
ウエディングパークでは毎年4月から6月まで3ヶ月間のエンジニア研修を行い、7月から本配属となります。
3ヶ月間でウエディングパークの開発に必要な基礎知識を学びます。
ディレクターは、エンジニアの仕事内容を知ることにより
開発ディレクション時にスムーズにコミュニケーションが取れるようになるので、
4月のみ一緒にエンジニア研修を受け、5月から本配属となります。
同様にディレクター研修において、エンジニアにも必要な項目は一緒に受けています。
3月中旬頃に研修担当として、私(新卒2年目)と中途1年目の先輩がアサインされました。
そこから半月ほど準備を進め、3ヶ月間の研修を迎えることとなります。
研修の目的・ゴール
1. 7月のアサイン時にサポートありで開発ができること
弊社は7月に各チームに本配属されます。
そこからすぐに実際の案件にアサインされていきますので、
1人でもスムーズに開発に取り組めるように1人前のエンジニアになっていることが最終ゴールです。
2. 社会人として必要なことを身につける
研修期間は社会人として身につけてほしい常識、マナー、生活態度を学ぶ時間でもあります。
- ホウレンソウがきちんとできる
- 開発する上でのコミュニケーションがきちんととれる
ことはもちろん
- 情報収集を習慣づける
- 自分で考える
- わからないところを聞いて解決する
などができるようになって欲しいという思いで、普段のサポートをしていました。
研修を組み立てる上でのポイント
今のウエディングパークに必要なものを考える
ここ数年、座学では毎年同じ項目を研修として取り入れていましたが、項目を選定し直した結果、追加で必要な項目が見えてきました。
今年の研修を決める時に考えたのが、弊社には各分野のプロがいるのだから、その知識を存分に伝えてもらおうというものです。
1人で学んでいくには少しハードルの高いものであっても、
研修として一緒に手を動かしたものであれば今後も学習や挑戦がしやすく、
様々な分野に精通するエンジニアへの第一歩になると考えました。
ここ最近ではセキュリティエンジニアの入社や設計、パフォーマンスの強化という背景もあり、
新たにプロ編座学として取り入れることに決めました。
他にもアサイン直後から即戦力となれるように、実践的な実案件OJTを取り入れました。
エンジニア、ディレクター社員を巻き込む
研修担当は2人ですが、新入社員は全員で育てていくものだと思いますし、弊社にはその風土が強いように感じます。
みんなで新卒をサポートし、達成や成功を一緒に喜ぶ。
昨年実際に研修を受けていた時、研修のあいだから同じチームの一員であるような雰囲気があり、
モチベーションを高く保てた記憶があります。
今年もその雰囲気が作れるように、
みんなで育てていく方針のもと、座学では専門領域に特化した「プロ」のメンバーに講師をお願いしたり、
開発フェーズのレビュワーには実際に普段からレビューしていただいている方をアサインしたり、
座学の進捗や点数の進捗を全社での朝会や部署での定例ミーティングで都度共有していました。
研修全体の流れ
どんな研修をやったのかざっくりと。
メイン研修
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基礎座学
- HTML/CSS
- インフラ
- JavaScript
- SQL
- PHP/Laravel
- Golang
- QA
- 設計
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プロ編座学
- パフォーマンスチューニング
- SEO
- プロダクトセキュリティ
- 自動テスト
-
個人開発
- 実案件OJT
サブ研修
- ディレクター研修
- 新聞読み会
- 輪読会
どうやったのか(メイン研修編)
座学
エンジニアとして知っておいて欲しい基本的な技術についての研修です。
一方的に話を聞き続けるのではなく、ハンズオン形式をとっています。
また講義ごとに目的・ゴールを設定しており、講義を受けた結果そのゴールに到達しているかテストを行います。
テストは講義に応じて変えており、筆記テストもあれば、プログラミングテストもあり、
満点を目指して講義を受けてもらうことで、理解を深めてもらうようにしています。
-
講師
先にも述べている通り、講義内容ごとに専門領域に特化した「プロ」のメンバーへお願いをしました。
中には昨年と同じ講義項目ながらも、本業務の傍ら内容を一新してくれる社員もいました。 -
場所
座学はCスタで開催。
たくさんの人とコミュニケーションを取りながら進めてもらいたかったので、講義以外の時間は自席で開発してもらいました。
個人開発
実際の案件を想定して企画を考え、それをもとに設計・開発・テストを行います。
各フェーズごとに先輩のレビューを設け、最終的に社長や統括を含めた社員の前で発表を行い、優勝者を決めました。
ここでは
- ウエディングパークというメディアについて知ること
- 自分のアイディアを形にする流れを知ること
を目的としています。
上記に付随して、
ウエディングパークのサイトを観察したり、GoogleAnalyticsを使って分析をしたりと自ら情報を集める力や、
自分の考えを正しく人に伝える力、
周りの社員に相談をして巻き込んでいく力も養われると思っています。
実案件OJT
ウエディングパークのリリースフローを学びながら実際にリリースする案件を開発します。
これが最後にやる研修なのですが、目標は7月から1人前になること!(もちろん引き続きサポートはします)
各チームが持っている軽めの案件からいくつか選択し、そこにアサインをしました。
これまでの研修では1人での作業がメインでしたが、
ディレクターと一緒に案件をやることでチームで案件を進めるために必要なことを学んでいきます。
どうやったのか(サブ研修編)
新聞読み会
2ヶ月間毎朝新聞を読む会です。
読むだけでは面白くないので、メディア開発本部長とともに記事について議論する時間があります。
経営層の視点を学ぶ良い機会となっています。
輪読会
Web技術の基本をチョイスしました。
Webとはそもそもなんかのか、イラストつきで分かりやすい本です。
1章ごと読んできて、新たな発見やわからなかった部分について新卒と研修担当とで議論します。
どうやったのか(サポート編)
メンター制度
新卒1人に先輩社員1人がメンターとしてつきます。
基本的には新卒2年目の社員がつき、技術的なサポートとメンタル的なサポートをします。
人によってやり方は異なり、毎日15-30分ほど話すペアや週に1回話すペアがあり、2人でやりやすいように決めています。
研修担当との1on1
研修自体は基本的に他の社員に講師やレビュワーをお願いしているので、1日の最後に新卒社員と研修担当(私)が会話できる時間を作りました。
1日研修を受けてどうだったか、モチベーションや不安点をヒヤリングし、活かせるものは次の日から変えていきました。
振り返り
新卒・社員全員にまず目的とゴールを伝える
それぞれの研修をなぜ行うのか、なにを目指せばいいのかを事前に共有することが大事だと実感しました。
全員が同じ方向を向いていないと、お互いどう頑張って良いのか、どうサポートすれば良いのか曖昧になってしまうので
必要な人へは必要以上にしっかり伝えるようにすると良いと思います。
こまめな情報キャッチアップと調整
全体的に新卒研修担当の私がつきっきりで指導するのではなく、
それぞれ担当社員にお任せをしているので、
今どんな状況なのかを常に把握するようにしていました。
具体的には各研修の進捗状況や新卒、メンター、講師など関係者の不安点を把握し、
必要であればマネージャーとの交渉や、次の日からの改善事項として調整を行いました。
社員みんなで育てていくという方針のもと、たくさんの方にご協力をいただきましたが、
各担当に任せて終わりではなく、
都度調整していくことが1番難しく、1番大事なことだったと思います。
最後に
2年目にも関わらず、新卒を指導するカリキュラムを作ることはとてもプレッシャーでしたが、
自分が昨年受けた研修をより良いものにして後輩に返すことが
ウエディングパークのエンジニアグループの成長に繋がると思い、最後までやりきることができました。
これから新卒研修を推進していく方の参考になれば幸いです。
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