こんにちは、さー(@__south__373)です。
2024年2月にTECH戦略室という全社横断でエンジニア組織の成長にコミットするチームを立ち上げました。
なぜこのようなチームを立ち上げたのか、この半年何をしていたのか記録がてら書いておきます。
技術とデザインのウエディングパーク
弊社は経営理念「結婚を、もっと幸せにしよう。」、ビジョン「21世紀を代表するブライダル会社を創る」を掲げ、ウエディング業界×インターネット・デジタル技術の領域で事業を展開してきました。
現在は会社のロードマップとして「技術とデザインのウエディングパーク」を掲げて奮闘しています。
立ち上げのきっかけは10X会議
10X会議とは、ビジョン実現に向けて、会社を10倍成長させる提案をマネージャーがチームを組んで行い、経営が決断をするというウエディングパーク独自の取り組みです。
会社を10倍する提案を!「10X会議オンライン」を開催しました!
私のチームでは、技術とデザインのウエディングパーク実現へ加速させることで会社を10倍に成長させられると考え、提案を吟味しました。
少し歴史を遡ると、かつてはシステム本部という全社横断部署があり、全エンジニアが所属をしていましたが、事業の数が増えるに従ってエンジニアは各事業部に配属されていくようになりました。そのため、各事業部の方針に沿ったアクションスピードは上がったものの、全社で見たときに強化すべきポイントが明確でなかったり、投資を行うことがなかなかしづらい状況になっていました。
会社として「技術とデザインのウエディングパーク」へ加速をさせるためには、事業部単位ではなく横断的に組織をどう育てていくかを考える必要があると思い、全社横断でエンジニア組織の戦略を考え実行するTECH戦略室の提案を行いました。
昨年の10月からBTOとして、技術とデザインのウエディングパークを創るために活動をしてきましたが、メインミッションはRingraphという別の事業にあったためなかなかパワーをかけきれないと感じ、専任でのコミットをすべきだという思いもありました。
ウエディングパークに生まれた新しい役職「BTO」「BDO」って何?
10X会議の後にBTOとしてもTECH戦略室をプッシュし、無 事に採用が決定。提案から約1ヶ月後、2024年2月にTECH戦略室を立ち上げることになりました。
半年の取り組み
立ち上げから半年の間、大きくは3つ取り組んできました。
- エンジニア組織の指針・ロードマップ作成
- 育成体制の強化
- 開発生産性PJの立ち上げ
1. エンジニア組織の指針・ロードマップ作成
TECH戦略室が立ち上がる少し前に、「技術とデザインのウエディングパーク」とはどういう状態なのか、経営チームと解像度を上げる合宿を行いました。そこでの議論の結果、技術とデザインのウエディングパークとはクリエイターがデザイン思考x具現化力を武器に事業成長をリードすることであるとされました。
エンジニアとデザイナーが、物事の本質を捉えるデザイン思考とカタチにする具現化力を持って事業成長に貢献ではなく、その上段であるリードするという状態になれていることが必要だということです。
これを受けて、まず最初に事業成長をリードできるエンジニア組織になるための方針とロードマップを策定しました。
会社のビジョンから落とし込んだ上で、事業成長をリードできるエンジニア組織をどう目指すかを言語化していった形です。
TECH戦略室のメンバーでブレストをしながら、経営陣や他のエンジニアとの壁打ちも踏まえて3本の柱を仮策定し、その後エンジニア全員でワークを行って指針として磨き上げました。
最終的に出来上がったのが、ENGINEER LOAD STAR(エンスタ)です。
SOUZOU、Change Ready、X PROを共通言語として様々な取り組みを推進していくことになります。
出来上がるまでのプロセスや込めた想いはまた別のブログで綴ろうと思います。
2. 育成体制の強化
事業成長をリードするエンジニア組織を創っていくために、育成という要素は欠かせません。
これまでの組織体制ではエンジニアではない職種の方が上司になったり、自分のチームにはエンジニアが1人なんてこともありますが、若手のうちは特に先輩から技術や考え方を盗んだり、どういったスキルアップを目指していくのかを設計しながらミッションと紐づけていくことが重要だと思っています。
しっかりスキルアップをしていくこと、その再現性が作れる取り組みとして、育成メンター制度をスタートさせました。
他にも、若手を対象としたキャリアを考えるためのスキル可視化やGrowth Mapという成長プロセスを考える取り組み、中堅層を対象にしたキャリア面談など足元だけでなく2、3年先を見据えたアクションも増やしています。
3. 開発生産性PJの立ち上げ
弊社では現在、デザイン経営で成果を出すという戦略を取っています。開発をして世の中にリリースするだけではなく、その先の成果がしっかり出るまで繰り返し変化を加えていくことが重要です。
一発で100点を取るのではなく、社会と対話をしながら少しずつ100点に近づけていくイメージです。
そのためには、素早くサービスを世の中に届けられるということが価値になってきます。開発チームのパフォーマンスはなかなか数値にしづらいものですが、FourKeysやSPACEなど開発生産性の考え方が広まっているので弊社でも取り入れられそうだと考え企画提案を行いました。
7月から一部のチームにFindy Team+の導入をスタートしており、徐々に全社に展開していく予定です。
最後に
技術とデザインのウエディングパーク、つまりクリエイターが事業成長をリードするという状態はとてもレベルの高いことだと感じています。
ですが、デザイン経営でビジョン実現をさせるには欠かせない要素だと信じていますので必ず成し遂げたいと思っていますし、そのために奮闘をしています。
今回は概要をメインでまとめましたが、詳しい内容についても順次言語化していきたいと思います。